昨今の関東の鉄分含有者はスペーシアの新宿直通試運転で萌えていることだろう。数日前の新聞でもJR職員が「感慨深い」といっていたと書いていたが、昭和後期に激しいバトルの末国鉄の日光急行の息の根を止めた東武特急が新宿駅まで乗り入れ、それをJRの運転士が運転し、小田急ロマンスカーや西武NRAと出会い、成田エクスプレスやスーパービュー踊り子やカシオペアと並走・離合するのだからムリもないことだ。
鉄道というのは来る日も来る日も決まった路線を決まったダイヤで地道に目的達成を続けるものだから、栗橋駅をちょっといじってつなげてしまうだけで従来到底考えられなかったシチュエーションが発生したときとの反動的な差はとても大きい。
しかも、見た目にはあっさりしたエクステリアの東武スペーシアだが、関東最後のゴージャスな観光特急で、インテリアは東武ホテルの内装デザイナーのアメリカ人作、広い広い1100mmのシートピッチ、一両まるごとコンパートメント。車体も、アルミボディだとか、栃木の山をジェントルに登るためのハイパワーモーター全車両装備だとか、当時最新鋭のVVVF制御だとか、実にバブリーな、まさに民鉄最大手東武鉄道のフラグシップである。
しかし、おいらは東京にいた10年の間でも、東武は東上線に一度乗ったことがあるくらいで、伊勢崎線や日光線には全く縁がない。北海道から出たことがなく国鉄しか知らなかった子どもの頃、絵本で見た1720系デラックスロマンスカー「けごん」のインパクトは強烈だった。日産セドリックをモデルにしたといわれる先頭部分の左右の張り出し。東南アジアかどっかのディーゼル機関車かなんかのような日本離れしたカーブを持つ運転席の窓。これでもかといわんばかりの押しの強い巨大ヘッドマークに「けごん」の独特の字体。富士の裾野のようなカーブを描いて始まる側面ストライプのくすんだマルーンカラー。すべてが夢に出てきそうなほど子供心に強烈な存在感を刻み込んだ。だいたいが「けごん」という列車名が元素記号か怪獣みたいだ。もちろん「華厳」なんだろうけど、子どもの頃は遠い異国の栃木のことなんか知らなかったもの。かなり長い間走っていたそうなのだが、スペーシアが順次とってかわり、今はもう走ってない。実車で見たことが一度もないのが残念。アレがアレで新宿駅まで入ってきたらそりゃあ身の毛もよだつのだけど。
おや?
建設不況でダンプ会社の廃業が多く、排雪などではダンプ不足といわれている。路線の排雪にも函館や北見などの会社のダンプがたくさん札幌に来るようになった。しかし運輸局の統計によると北海道内のダンプの台数は実は増えているのだそうだ。なんだー?みんな本州へ出稼ぎに行ってるのか?